がんばって飼育しているのに、なぜかいつも魚が死んでしまいます。
良く見かけますよね、このフレーズ。

水流。

これひとつ間違えるだけでも、上手く飼育できない事があります。

雑誌などでも、良く見かけますが、ナチュラルシステムにおいて、水流は重要だといわれます。たまにウェーブコントローラーなどのランダムな水流が無いと、飼育できないとも取れるような意見もありますが、本当のところどうなのでしょうか??

まずは水流を起こす装置を。自分の分かる範囲で書いてみます。

1・PHの類。マキシジェットとかセイオとか、色々ありますね。
  首ふりのものも有るし、色々選べます。
2・PH+ウェーブコントロラー(最も一般的かもしれません)
3・別ポンプを使った底面などからの吹き出し口
4・BHさんのシースワールやLSSさんのX-WAVEなどの首ふり系
5・NJストロングウェーブとかの獅子おどしみたいな感じのやつ
6・TUNZEのウェーブBOX
7・アメリカ製??のWAVE2K
 (国内発売はまだみたいですね。いつまで待たせるじゃい!!)
8・PHを手で持って、1日1回手動で隅々までドワーってやる。
9・その他、水槽内に干潮満潮を再現されている方も存じています。

自分の狭い見識の範囲ではこんなもんしか(汗)海外などにはもっと他にも?ありそうです。
価格もまちまちですし、起こる水流もまちまちですが、どうも最近ではTUNZE(ツンゼと読むのが一般的か?)が人気のようです。ただ噂でお聞きしている範囲なのでアレですが、問題も無きにしもあらずのようですね。商品の問題もさることながら、特筆すべきは「酔う」とか(笑)でも、機材好きの私にとっては、憧れの機材です。

実はW2Kの販売を待ってるんですが・・・いつなんだ?あれの発売は!!なんかパナソニック製のモーターに変更中とか言う記載が雑誌の広告にはあったけど。。。日本だけにPSEの問題とかが関係しているのでしょうか? まぁ発売されても今の90CMの水槽には邪魔だろうな(笑)

と話がそれましたが、色々種類はあります。

さてさて、これらの水流は果たして何のために必要なのでしょうか?

レッツ!!シンキング。

まず、水流が弱いと。よどみができます。よどみができると、どうなるのでしょうか?よどみにはデトリタス(魚のフンとかリン酸カルシウムとかとか)が溜まります。それって悪循環の始まりです。どんだけ強力なスキマーがついていても、スキマーを通らなければ、汚れは除去できません(当たり前ですね)

だから、デトリタスが溜まると、部分的にアンモニアが発生したり、特にライブロックと砂が接している部分なんかはよどみやすいですが、先に書いた硫化水素の発生なんかも考えられます。またそこだけ植物が生えたりとか。。。色々悪い事が起きます。だから、よどみのない満遍なく行き渡る水流が必要なんですね。

また、サンゴなどには水流が必要とも言われます。これも間違いないです。LPSやイソギンチャクでは、体を縮めたりして、中に取り込む栄養を調整したり、逆に排出する事も出来るのでしょうが、SPSは無理です。流れがないと物質の交換・排出や吸収がスームーズにいかないんだと思います。他には、ミドリイシなんかは、水流に応じた形に成長しますので、場合によってはイビツな形に成長してしまいます。そういう意味ではランダムな水流も必要かと思いますが、それよりもよどみのない水流の方が大事です。

また、自分はPHを手で持って毎日隅々まで掃除しています。この方法はアホっぽいですが、かなり有効だと思います。でもでも、普段やってないよどみのある水槽にこれをやると。。。一気にデトリタスが舞い上がって、大変な事になると思います。ここは要注意です
逆に言うと、ライブロックをアクリルなどで浮かせていたり、強い万遍なく行き渡る水流がある水槽では、ライブロックをどかしたり、いじったりしても、そうそう汚れが舞う事はありません。

というわけで、とりあえずは、デトリタスの溜まらない水槽を目指すと良いと思います。別に高価な機材がなくたって、それが達成できればOKだと思います。過剰な設備投資は必要ないのです。水流無しはNGだけど、工夫すればPHだけでもOKです

というわけでPHなどの配置はデトリタスが溜まらないように、満遍なく行き渡る水流を!!そこに注意して配置してみて下さい。他にも水流の効果はあると思いますし、色々と理由はありますが、基本はデトリタスの除去!!じゃないでしょうか。沢山有ると、邪魔ですし。。。ありゃいいってもんでもないですから。。。
先日、飼育の罠 底砂編(硫化水素の恐怖)では、自分の失敗談を元に書いてみたところ、こんな私が書いたものでも、ちょっと反響を頂いたりしまして。。。
早速、誰かのお役に立てたんだと。喜んでおります。

その際、メッセージを下さった方とのやり取りの中で、もう少し詳しく書いたほうが良いなと思った箇所がありましたので、続編という事になります。

前編の文章で少しだけ触れていますが、「還元バクテリアのエサ」と言う、うたい文句の商品ありますよね?この商品のメリットの裏側にある、副作用(デメリット)について、メーカー側は記載していないようですし、ショップさんなどでもあまり知られていない事なのですが。水槽の状況次第では、かなりの危険があるという事を知っていただきたいのです。
根拠などの詳しい事は ここ や ここ や ここ を見ていただけると分るかもしれませんが、硫化水素というのは、ごくごく分りやすく簡単に言えば、酸素がなくて硝酸塩もない状態で、有機物があると発生します。

例えば、ベルリンシステムのように底砂を厚くひき、スキマーを使ったりして硝酸塩の発生が元々少ない場合。
デニ〇〇〇〇とかいう商品を嫌気域の底砂に入れると。超簡単に硫化水素が発生します。こうなると水槽が崩壊するのは時間の問題ですね

このデニなんとかは、簡単に言えば有機物(エサ)です。例えばそのデニなんとかをエビとかヤドカリが空腹で飢えまくっている水槽にポチャンと入れてみてください。
あ〜〜〜ら不思議。一気に群がって食べている?ではありませんか。。。個人的には生分解性プラスチックって好きな響きなんですけどね。

つまり、非常に申し上げにくい事ですが(メーカーさんごめんなさいね)デニなんとかは絶対にベルリンシステムの水槽には入れてはいけないと思います。
強力なスキマーがついていたり、しっかりと機能している、ハイスペックでハイレベルな水槽ほど、硝酸塩は少ないはずですので、硫化水素が発生する危険性は高くなります。

もっといえば、そのデニなんとかを入れなきゃ硝酸塩が還元できないようなベルリン水槽は、全然機能していない偽ベルリン水槽という事です。

例えば長期維持したDSB水槽などでは、掘り進んでいくと必ずと言って良いほど、底砂には黒い部分があるそうです。
この黒い部分がある深さは、砂の細かさや微生物の底砂の撹拌具合、表層の水流やエサや魚の量などなどで変動するので一概に何センチとは言えませんが
例えば底砂が20センチの水槽で、表面から5センチで黒い部分が現れたとします。ではもっと下に行けばもっと黒くなるのか?と言えば、そんな事はないのです。
あまり深くなりすぎると、有機物もそこまでは届かなくなり、硫化水素は発生しないのでしょう。

ちゃんとしたスキマーが付いていたり、エサやりが少なかったりと、ちゃんとバランスの取れた水槽なら(家のは超アンバランスですが・・・)硝酸塩なんて元々ほとんど発生しないのですから、過剰反応して、還元にこだわらなくても良いと思います。また、嫌気性バクテリア(通性嫌気)なんて飼育水にはそこらへんにいるものらしいです。ですので、無理して色んなもの(嫌気バクテリアの元とか)を導入する必要はないと思います。

難しく考えすぎたり、念には念を入れて、大事に魚を飼育しようする人ほど、この失敗は起こりやすいのかもしれません。あのデニなんとかって結構高いんですよね。
高いスキマーに高い砂に高いバクテリアに・・・・命だからと心配になって、言われるがままに買わされて。。。。やっぱり飼育できない。まさに罠でございますね。

硫化水素も状況次第では、良い面もあるようですが、単純に悪と考えておいても、大きくは問題ないと思います。
がんばって飼育しているのに、なぜかいつも魚が死んでしまいます。
良く見かけますよね、このフレーズ。

ライブロック。

ここにも罠が潜んでいる事があります。
ナチュラルシステムの水槽では、必須とされるライブロックですが、ライブとは名ばかりの
ゾンビロック!!
が巷には溢れているような気がします。ゾンビロックなんて聞きなれない言葉ですよね。そりゃそうだ。勝手に私が命名したんですから(笑)
★このゾンビロックの名称、気にいって頂いた方はドンドン使ってくださいね。世のライブロックの保管や輸送方法を改めて考え直す、キッカケにでもなれば。。。なんて妄想してます

石灰藻などが大量に付着した微生物の宝庫と言われるライブロック。
それに対し、特に白っぽい岩をそう呼ぶ事が多いような気がしますが、デスロックやデッドロックと言われる岩もあります。確かに本当にライブであれば、それは素晴らしい効果があるものでしょうし、それなりの金額を投資しても、実りある代物だと思います。でも、そのライブなものたちも簡単にゾンビに変わります

見た目は生きているのに、実は死んでいる(腐敗している)事からゾンビと命名しました。

微生物などが大量に付着した岩。が通称ライブロックなのですが、その付着生物達の命に問題があるのです。微生物ですから、少しの環境変化で簡単に死んでしまう事は、容易に想像できると思います。遠い海で採取され、遠路はるばるやってきた微生物の塊。輸送途中や、ショップのストック水槽の中などで死んでしまう付着生物も多い事でしょう。だから、販売時には、キュアリングという作業をするのでしょうが。。。

ネット等でも高値で売られる、見た目にキレイな石灰藻が大量についた岩は、本当にライブロックでしょうか?石灰藻が多くついていればライブですか?

ライブだと信じて導入したのに。
ゾンビロックから発生する死骸などが水を腐敗させ・・・水槽崩壊!!なんて事もありえます。

じゃぁ良いライブロックの選び方は?
サンゴ等は見た目で調子が悪いのは分りますが、ライブロックは見た目じゃ分りません。よく磯の香りがするとか言われたりしますが。。。内陸育ちの私には分りません。そんな訳で私は、形と重さしか見ません。石灰藻なんてミドリイ水槽なら勝手に増えますし。

また、どんなに信用のおけるショップで購入したライブロックでも、家に着くまでに死んでしまう生体がいるかもしれません。だからショップではライブロックでも、輸送後はゾンビロック?と疑って、導入時には慎重に慎重に!!命が関わる趣味ですから、慎重な導入に越した事はないと思います。新しい環境に適応できなかった生物達がいなくなり、適応できた生物達が生き延び、落ち着いた段階でやっと文字通りの、ライブロックに変身するのではないでしょうか。

言うならば
立ち上げ時には、ライブロックがあるから安心!ではなく。
ゾンビロックを導入するから慎重に!!!
という事ですかね。

こっそりと追記する小言:
ライブロックの保管水槽?タル?には、クーラー付けないの?スキマーは??水流は???水槽に入れるときには、水合わせする??当然のように水合わせする、エビだってライブロックにはいるんじゃないの?確かに、そこの保管水槽よりもお客さんの水槽の環境が悪ければ、そこで大量に死ぬし、輸送時に死ぬ微生物も多いかも。
だからその前にゾンビにしているのかもしれないけど。。。キュアリングって、カニやシャコを駆除する事?腐敗を取り除く事?どちらも本気でやったら相当に工夫するか手間がかかるはず。ライブロックの値段も、梱包がかさばるから送料が余計にかかる枝タイプが高いのは納得できる。でも、石灰藻がついてる方が高いなんていうのは。。。どうなのよ??そもそも浅くて光がよーく差し込む海の岩には石灰藻なんて、あんましついてないんじゃ。。。ないか。。。なぁ。
がんばって飼育しているのに、なぜかいつも魚が死んでしまいます。
良く見かけますよね、このフレーズ。

底砂。

これひとつ間違えるだけでも、上手く飼育できない事があります。
(はい。私経験者です)

下記の赤い文字部分は私は間違いだと判断した部分です。ご注意下さい。

現在、私の水槽にはアラゴナイトサンドのパウダータイプと貝などの欠片がまざった物を、約5cmひいています。

コレをごらんの皆様は(何人見てくれることやら)ショップや雑誌では何と教わったでしょうか?

私は、昔行った事のあるショップで、「嫌気層をつくって硝酸塩を脱窒するために、パウダー砂を沢山ひいて下さい。厚ければ厚いほど、嫌気層ができるので、魚が上手く飼えます。」とアドバイス頂きました。
と同時に、デニマックスという嫌気バクテリアのエサを底砂に埋めることで、より効果的に硝酸塩を除去できると教わりました。
そして、そのショップの水槽の底砂の「黒い」部分を指差し。「この黒い部分が脱窒している部分です。この黒い部分を沢山つくって下さいとも言われました。」

おかげで苦労しましたよ。硫化水素をバンバン生産していたわけですから。

まず、パウダータイプの底砂ならば5cmもあれば、嫌気層はできると思います。水流やバクテリアや微生物やエアレーションの量、はたまた栄養塩の量や撹拌する生物等によって随分と変動するでしょうが、3cmでもOKという方もいらっしゃるようです。

また、DSBのような厚すぎる底砂のシステムは、基本的には私のような初心者がやるべきスタイルではないと思います。
確かに、某誌でもDSB水槽のレポートがあります。あれを見ると底砂さえ厚ければ、飼育器具にお金をかけなくても、上手く飼育できるような気がしないこともないですが、あれは超エキスパートの青木さん(あえて青木さんと表記させて頂きますね)だからできる芸当だと思います。
管理が簡単そうに見えるのも、青木さんがもの凄いからです。他にも底砂が厚いシステムで維持されてる方を知っていますが、どの方も相当にお詳しい方々だと感じます。
そして、ものすごい愛情をもって管理されています。私にはそこまでの細かい管理は無理ですよ。(汗)

底砂が厚いと、先にも少し述べましたが、硫化水素が発生しやすくなります。

詳しい説明はココではしませんが、(詳細はスーリンさんのHPをご覧下さい)硝酸塩を膣素に還元しているそのすぐ下では、毒(硫化水素)が発生しています(自然下等ではその硫化水素も有益な働きをしている場合があるようですが)
底砂の中に黒くなっている部分があれば、そこは硫化水素が発生しているかもしれません。さらに温泉のような硫黄の臭いがしたら、もう確実です。

その毒が飼育水に染み出してきたら・・・生体は残念ながらご臨終になるでしょう。水換えの際に底砂をいじったり、パワーヘッドのゴムが外れて、底砂を巻き上げるだけで、水槽は簡単に崩壊します。

対策は・・・まず、底砂なんてひかないことです(笑)
強制ろ過なら、それもアリだと思います。硝酸塩は水換えでどうにかしましょう。魚中心でサンゴもソフトだけなら、それでも十分にキープできるはずです。

もし、底砂で脱窒させたい場合は、能力に余裕のあるプロテインスキマーを導入したり、生体の数を少なくしたり、頻繁に水換えしたりして、発生する硝酸塩を根本から減らすことが重要だと思います。

そういう意味で、ベルリンなどのナチュラルシステムは、魚を大量に飼育するのに最適なシステムでは無い。という事が言われているのだと思います。

でも、サンゴも魚もバンバン入れたくなるもんですよね。(笑)
そりゃお金もかかるわさぁ〜〜〜。